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【橋下府政ウオッチ】大阪府庁担当になって半年。橋下徹知事の派手な打ち上げ花火に目を奪われて、地味でも懸命に暮らす人々の営みに目を向けていたのか、と反省させられる機会があった。 先日、NPO法人「大阪脳損傷者サポートセンター」(大阪市)を取材したときのこと。病気や事故で脳を損傷し、長期間昏睡状態にある遷延(せんえん)性意識障害や、記憶や言語などに障害が生じた高次脳機能障害の人たちの家族らを対象に「介護者亡き後」を問うた調査結果に衝撃を受けた。 現在、主に介護している人が死亡した際などに代わりがいる人はわずか2割弱。アンケートの自由記述欄には「親も高齢化し体調不良。親子心中の思いがよぎる」「看取ってから逝きたい」「苦しくてたまらない」「どうか助けてほしい」といった悲鳴にも似た心の叫びがつづられ、限界の中で介護生活を送っている様子が伝わってきた。 NPO法人理事長の岩城満代さん(67)も、交通事故で高次脳機能障害になった息子(41)の介護を続けて20年。半年前に偶然の縁で息子を受け入れてくれるグループホームが見つかったが、それまでは「私がいなくなったら息子はどうなるのか」と迷路にはまりこんだように悩んだ。特に、自分の体力の衰えを感じ始めてからは、不安の日々だったという。 「親亡き後」の問題にめどが立ったとはいえ、それは「宝くじにあたったような幸運」(岩城さん)。同じ境遇にある人たちの大半が、少し前の岩城さんのように悩み続けている。 宝くじのような確率でしか、悲鳴をあげる人々を救えない社会とは、なんと脆弱(ぜいじゃく)なのか。「強い自治体」(橋下知事)という勇ましいかけ声の陰にある現実に目を向けていきたい。(伐栗恵子) 【関連記事】 ・ 看護職員7割が慢性疲労 日本医労連調査 ・ 家計に重い「16.5万円」 消費増税 民主が公約化検討 ・ 知的障害者の預金着服 新潟市職員を懲戒免職 ・ 介護タクシー違法営業の男逮捕 「ローン返済するため」 ・ 介護疲れの夫、妻の首絞めた後に除草剤飲む ・ 少子化を止めろ! ・ <新型インフルエンザ>余ったワクチン17万回分 国へ返品を要望(毎日新聞) ・ 「児童に重大な損害を与える」 江戸川区立小学校に包丁と脅迫文(産経新聞) ・ 早期幕引き狙うが…首相と小沢氏が背負う重い「責任」 (産経新聞) ・ 国民新・下地氏「首相引責を」 月内に日米不合意で(産経新聞) ・ 半導体装置メーカー、上場時に粉飾の疑い 証取委が強制調査(産経新聞)
by 5shlgwxwbm
| 2010-05-21 21:28
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